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お庭 Q&A - 肥料・施肥 編 -
Q1 肥料とは?
A1 まず、肥料を与えることを施肥といいます。
庭木を植えた時に、十分に元肥(もとごえ)を与えますが、樹木は大きく生長すると追肥が必要となります。
施肥は、庭木の種類や庭木の楽しみ方の違いによって異なります。一般的な追肥の方法は、庭木の大きさを高木(幹の太いもの)、中木(大人の身長程度のもの)、低木(高さ1メートルまでのもの)におおまかに分けて考えます。高木・中木は「つぼ肥」または「輪肥」の方法で、低木は「置肥」の方法が良いでしょう。図を参照してください。
肥料の種類は、ゆっくりと効き目の表れる緩効性の有機質肥料の油かすや、肥料の3要素N・P・Kの2種類以上を含んでいる複合肥料の中の第2種の固形肥料が施肥しやすいでしょう。
施肥の量は、1本当たり高木は300〜500グラム、中木は100〜150グラム、低木は20〜50グラムを目安として与えてください。
時期は、生長期に与えたり、花の終わった時にお礼肥として与えたりと、庭木の種類や樹勢によって個々に違いがあります。日々、庭木の様子を見て判断をして下さい。
冬の間に寒肥を与えるのは、春から夏へかけて生長する庭木の発芽促進準備のお手伝いです。
庭木の多くは冬場は生長を休止していますが、施肥作業は肥料養分を与えるだけでなく、土を掘り起こしたり、土中に穴を開けることで空気を入れて根の呼吸作用を促す役目もあります。
時期は庭木の生長の休止している1〜2月が最適です。
春先に新芽の吹く時は、新根も動き出していますので、その前作業として寒肥を与えます。もし、この時期を遅らせると、新根の出始めるころに施肥作業を行うことになり、先端部分が弱い細根になっている新根を損傷し、庭木の生長に影響を及ぼしてしまいます。
寒肥の与え方は、樹種や規格によって一定ではありませんが、基本的には、細根は根元直径の5〜6倍の外周まで伸びていると想定されますので、その周辺で深さ20〜25センチ、幅30センチ程度の溝を掘って肥料を与えます。
肥料は緩効性の有機質肥料の油かすなどでも十分です。
多くの庭木の林立する中での施肥作業は、金棒のようなもので地面に径5〜6センチの穴を2・3ヵ所開けて、中に肥料を入れ込んであげましょう。
山茶花や沙羅は成長と共に大きくなるにつれて、下枝や混み合っている内枝から枯れていく性質があります。特に大切な下枝などを枯れないようにするには、栄養をしっかり与えることと、梢(こずえ)の先を押さえて切り詰めると効果があります。
サザンカなどは、半日陰を好みますので、あまり日照や風通しの強い所では葉を落としてなくなる傾向があります。そうした場所では、足元にコモやガーデンモスなどで日を防いだり、乾燥防止をすると元気になります。
毎年の施肥は、花が終わった時にお礼肥の形で与えてください。続いて3月から7月まで、月に1本当たり10グラム程度の見当で、追肥として化成肥料(8・8・8〜15・15・15)を与えてみてください。与える場所は幹の根元から離すことです。
忘れてならないのは、乾かさないことです。サザンカに乾燥は大敵で、夏場乾燥期に水やりを忘れると木が傷みます。
また害虫にも注意が必要です。山茶花などは特にチャドクガとカイガラムシの害を受けやすいので、早期に発見して対処してください。
冬季の石灰硫黄合剤などの散布でも効果が上がります。