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ゆとりある生活は美しい庭から

Q&A

(1)ガーデニング・庭園【アフターメンテナンス】編 | (2)庭木の剪定 編 | (3)樹木の病害虫駆除 編 |
(4)肥料・施肥 編 | (5)外構・エクステリア 編 | (6)外構・エクステリア【アフターメンテナンス】編 |
(7)芝生【アフターメンテナンス】編

お庭 Q&A - ガーデニング・庭園 編 -

Q1 どのようなお庭にしたらよいのでしょうか?

A1 一口にお庭といってもさまざまです。まずは、建物や周辺の風景と調和の取れた空間づくりが大切です。
具体的には、目的に応じた空間設計が必要になります。
たとえば、自然を愉しむイングリッシュガーデン、ロツクガーデン、バードガーデン、バタフライガーデン。
食を楽しむキッチンガーデン、ハーブガーデン。
森の風情があるコニファーガーデンや、日陰のあるシェードガーデン。
癒しの空間構成を愉しむ和風ガーデン。
トピアリーやエスパリアで造るガーデン。
立体的なウッディーガーデンなど。
ありとあらゆるお庭が、目的と、それぞれのコンセプトに応じて候補にあげられ、具象化されることになります。

Q2 庭に花を沢山植えたいと思いますが、あまり手間をかけたくありません。何かいい方法はありますか?

A2 植物というものは、きれいな状態を保とうと思うと、当然手間ヒマがかかってしまいます。特にシーズン毎に植え替えが必要な一年草は、色鮮やかできれいですが、手間はかかります。
そこでご提案ですが、一年草はなるべく少なくして、宿根草や多年草を多く植えてみてはいかがでしょうか?あまり手間をかけることもなく、四季折々の美しい風景が楽しめるようになります。

Q3 芝生の庭が好きですが、手入れは大変でしょうか?

A3 野芝や高麗・姫高麗芝などの日本芝は、さほど管理が大変ではありませんが、植付け前の土壌改良を行っていただいたうえで、夏の水やりは毎日、芝刈りは週一回行っていただくと、美しい芝生になります。水やりは、タイマーの付いた自動散水装置で行えば、忙しい方にも大助かりです。
なお、西洋芝は、日本芝よりも、緻密な管理が必要になります。

Q4 日当たりの悪い日陰の庭ですが、花は植えられますか?

A4 日陰で育つ植物も沢山あります。シダ類やギボウシ、クリスマスローズ、球根類など、数多くあります。日陰ならではの環境を積極的に利用して、しっとりした落ち着いた庭づくりができます。

Q5 植木のことはあまり分からないのですが、シンボルツリーとして何か植えたいのですが、オススメの木はありますか?

A5 お庭をつくるのであれば、樹木はほしいですね。庭のシンボルツリーには、ヤマボウシやヒメシャラ、カワイイ実のなるジューンベリーなどどうでしょうか。
また、昔から樹木には花言葉のように記念樹にふさわしい木とそのいわれがあります。
新築や転居祝いにはカキノキ、ヒイラギナンテン、アジサイなど。結婚祝いにはツツジやライラック、モモなどというように。樹種と選び方・植える時期・植える場所も考慮して植栽を大いに楽しんで下さい。

Q6 雑草を生えさせなくする方法がありますか?

A6 草が突き抜けられない防草シートを敷いて、その上から砂利で押える方法が低価格で実現いたします。(但し、防草シートの上に貯まった砂から生える事は有りますが量も少なく、簡単に抜けます。)

Q7 常緑樹は葉が落ちないと聞きました。本当ですか?

A7 常緑樹であっても葉には寿命が有り、クスノキやシラカシは、4月から5月にかけて新しい葉が出始めると、今まで付けていた葉を1週間ぐらいの間に全て落します。
アラカシやタブノキの葉は、新旧が完全に入れ代わるのではなく、2、3年経った葉が春に落葉します。

Q8 落葉樹と常緑樹の使い分けを教えて下さい。

A8 1本だけ植える場合には四季を感じられる落葉樹が良いでしょう、用途が目隠しの場合ですと常緑樹でないと役割を果せません。
綺麗な花が咲く樹種は落葉樹の方が多く、南に面した庭に植える場合には夏の暑い日差しを遮り、冬には落葉するので暖かな日差しが家の中に差し込みます。

Q9 最近、庭の木が元気ないのですが、どうしてでしょうか?

A9 原因はいくつか考えられます。水の管理や陽あたり、土壌環境や病害虫・・・様々な要因が考えられます。又、お問い合わせフォームより具体的なご質問をお聞かせ下さればより適切なアドバイスをご提案できます。お気軽にご連絡下さい。

Q10 植木の消毒はいつ頃の時期がいいのですか?

A10 植木の種類や育成状況により一概には言えませんが、少なくとも年1〜2回は散布が必要となる場合が多いです。
時期は5〜6月の樹木の新芽が出てた頃が望ましいです。
雨が降りそうな天気の日と風が強い日は、薬剤が流れてしまう可能性があるため控えて下さい。

Q11 落葉樹をシンボルツリーとして購入しましたがあえて剪定は必要ですか?

A11 樹木は自然のままが一番という考え方もあり、形が不恰好でなければ剪定する必要はないのかもしれません。
しかし、樹木というものはそれぞれの枝が日の光を求め伸びていきますので、枝が多くなると枝と枝がぶつかり合い、風に吹かれるたびにこすれ合って多少なりとも傷ついています。採光性も悪くなり、病害虫の対応策が必要となる場合が多くなります。そういったケースになる前に剪定が必要となるでしょう。

Q12 鉢物の水やりの量とタイミングはどのようにしたら良いでしょうか?

A12 〔タイミング〕
水は多いほうがいいと思う方もいらっしゃいますが、根も生きているからには呼吸をしているのです。植物は葉から二酸化炭素を吸収し、酸素を放出しています。
葉緑素をもっていない根は光合成をしませんが呼吸はするのです。常に水をやっている状態だと根が呼吸ができませんのでいたみ、根腐れを起こします。意外かもしれませんが、水のやりすぎでも植物を枯らしてしまうことがあるのです。
基本は表面の土が乾いたらやるとなります。夏であれば乾くのが早く、一日二回やることがあるかもしれません。冬はあまり成長しないのでなかなか乾かず、一週間に一回ということもあります。
〔量〕
水を好む植物は多めに、サボテンのような乾燥に強そうな植物は少なめにと思いたくなりますが実は違います。どんな植物でも鉢の底から水が流れ出るまでやって良いのです。
この植物は水を好む、乾燥を好むからなどと考えなくていいわけです。たっぷりと水をやることで鉢の隅々まで水が行き渡ると共に、鉢の中の古い空気を押し出して新しい空気を入れることにもなります。
根も空気を必要としますので、このことはとても重要です。よく植物の上から水をやる光景を見ますが、これだと水が葉に遮られ、土に吸収される水量は思ったほどではありません。

Q13 植木の葉っぱの先が黒く変色しているのですが大丈夫ですか?

A13 水分が不足している時に現れる症状です。特に夏場は気温の関係も有り多くの水分を必要としますので、水をたっぷりあげてください。庭木も水分を多く必要とする場合が多くあります。
それとは別に環境にもよりますが、直射日光が強いところでは、単に日焼けしているだけということも考えられます。

Q14 種を蒔いたが、発芽しないのですが。

A14 植物の種には日の光を好む好光性、好まない嫌光性の2種類があります。種を蒔いて、土をかぶせる際のちょっとした加減で発芽しないことがあります。
購入した種の説明に書かれている内容を良く確かめそれに従って蒔きます。また、蒔いた種が全て発芽することはないので、1ヶ所に2〜3粒の種を蒔くようにします。

Q15 毎年、腐葉土や石灰を土に混ぜないといけないのですか?

A15 前年石灰を施している場所には控えめに与えます。酸性を好むスギナなどが生えている場合は、土壌改良ができていないと考えられますので、再度前年と同様に施したほうが良いでしょう。
石灰過多となると、土が固まります。これは雨で石灰が流出してしまうまで解消できません。
腐葉土は、土中の繊維質を増やす意味で毎年施すと、保水性、通気性、保肥性のよい優れた土壌が出来上がります。

Q16 有機肥料は使ったほうがよいのですか?

A16 自然界の植物は、動物や昆虫・微生物のふんや死がい、落ち葉などが分解されたものを養分としていますが、それが家庭では難しいので肥料を与える必要があります。
有機肥料は化成肥料と異なり、チッソ、リンサン、カリ以外の微量成分も含み微生物の餌となるので、偏りのない栄養を含んだ収穫を得られ、土壌をも改良します。菜園栽培の場合は、土壌改良のためにも有機肥料を使うとよりよい成果が得られます。

〔肥料の3大要素〕
チッソ:茎葉や根の生育に必要
リン酸:成長途中での細胞分裂や花・実の生育、タネの形成を促進
カリウム:根や茎を強固にする

〔その他の肥料〕
カルシウム(石灰):根の生長と土質の改良
マグネシウム:は光合成を助ける

市販されている良い肥料にはこれらの成分が含有されています。

Q17 種から育てて、庭に芝生を作りたいのですが、どうすればよいでしょうか。

A17 まず日当たりが悪いところは避けてください。
しっかり地盤を改良することから始めます。少なくとも最低20〜30センチ以上は耕します。その下が地山や締め固められている場合は、そこもよくほぐします。
耕した土1平方メートル当たりに、バークたい肥かピートモス・腐葉土、パーライトなど無機質の土壌改良剤、それに肥料の油かす100グラムと鶏ふん100グラムなどをよく混入します。
種子はイネ科植物で種類はたくさんあります。通常、冬型は芝ベントグラス系統、夏型はバミューダグラスが使われます。野芝の種子を発芽しやすいように処理したものもあります。しかし、まだ一般的ではありません。普通、冬型は3月か9月に、夏型は3月か4月にまきます。
まく前は土を十分湿らせます。表面をならした上に、種は細かい砂と混ぜ合わせ、均一になるようにまいていきます。
1週間ぐらいで発芽します。土が乾き過ぎない程度に水をやってください。雑草は早く除去します。芝の長さが4、5センチ以上に伸びないよう、よく刈り込んで下さい。

Q18 自分で庭を作ってみたいのですが、どんな点に注意すれば良いでしょうか?

A18 敷地の中で通路などのユーティリティースペースを除き、日当たりの良い場所が庭に適しています。庭木を植えるには、排水の良好な所でなければいけません。これらの条件と、家族構成、年齢、趣味などによって、いろいろな造園設計が描かれます。
新居を建て、お子さんもいるお宅では、生け垣と芝生だけでも立派な庭です。生け垣はうまく栽培すると長年、緑を与えてくれますが、芝生は根が張り込みすぎて、10年もすると美しい状態を維持していくには費用がかなり掛かります。このころには、落ち着きのある修景を求めるようになるので、このころに目標を置き、庭木の配置を考えたうえで、小さな苗木を植えるようお勧めします。
植える際には、植物の生態をよく知り、自分でせん定や施肥、病害虫駆除、除草などの管理ができるものを選んでください。良い庭づくりのポイントは、温故知新です。良い庭園から学ぶ点は多いものです。物まねでも、良い点は遠慮なく庭の設計に取り入れてください。
個人庭園のわずかなスペースであっても、一つの生態系(エコシステム)が形成されると、長い年月でお庭も完成します。

【ガーデン・庭園  年間スケジュール】(参考例) 

■ 樹木整枝剪定・剪定刈込作業(年/2回)

・5月中旬〜6月下旬 ・10月下旬〜12月中旬。

(※南側など陽の良く差し込む枝は大きく成長し、地植えしたばかりの樹木では、個々の枝葉がいっせいに伸長していきます。剪定による枝葉の新旧交代で、自身のチカラを活かしながら樹勢の活性化の手助けをしていきます。

柔らかい自然な樹形をベース樹幹としながら陽当たりや風通しを最適に保ち、病害虫からも身を守れる樹木に、健全で丁寧な剪定をいたします。)

■ 樹木全体灌水作業(散水)

・3月〜10月・・・2日から3日に1回、たっぷりの灌水作業。(柔らかい水で時間をかけて、樹木の根本全体や葉水を施します。)

※夏季葉水は、夕刻以外にはお控えください。(葉焼け防止。)

・11月〜2月・・・1週間に1回から2回、たっぷりの灌水作業。

(柔らかい水で時間をかけて、樹木の根本全体や葉水を施します。)

※冬季灌水は、日中までに施してください。(根の凍傷防止。)

■ 樹木病害虫駆除作業(年/2〜3回)

※代表的な病害虫としまして・・・ウドンコ病(拡散被害、樹勢低下)・スス病(光合成不良、樹勢低下)・アブラムシ(拡散被害、分泌物による周囲汚染、新芽欠落、葉の委縮、樹勢低下)・カイガラムシ(スス病の誘発、樹勢低下)・テッポウ虫(立枯れ病・樹勢低下)などの駆除。

・5月〜9月(適宜)・・・殺菌剤、殺虫剤、防ダニ剤、展着剤の散布処理。

■ 施肥作業(年/2〜3回)

・1月〜2月 ・5月〜9月(適宜)(遅行性肥料、寒中肥料、追肥など)

※樹木植付け1〜2年目では、最小限の使用として下さい。(新細根の保護。)

■ 除草作業(年/3〜5回・適宜)

・4月〜11月にかけて樹木植栽まわり(植栽スペース全体)の除草、除根作業。

※除草作業が困難な場合等では、植え付け後のマルチングやグランドカバープランツなどの植栽で雑草の繁殖を防いで見た目にも美しい美観を保持してください。
また裸地の雑草対策などに効果的な、防草シート+化粧砂利敷き。防草シート+ウッドチップ または 良質なウッドチップ等を全体に敷き込むことで、降雨時の泥はね防止、乾燥時の保水対策、病落葉などの病原体土壌中拡散の防止、除草や除根作業の減少(4層編込式防草シートで約1/10以下)、散水時の雑草生育の防止などに効果的です。

(※除草作業前の散水では、植物の根が吸水する前に、地表の草が吸水してしまいます。)

■ 全体清掃(適宜)

近隣からの雑草種の駆除対策や、病害による落葉の細菌拡散を最小限に留める効果や、見た目に美しい外観や植栽デザインの維持となります。

以上のような樹木植物管理をしていただけますと、植物自体も健康で枝葉も豊かに成長し、少しの風や雪にも倒木や枝折れせずに豊かな土壌では、健全な支持根や細根を元気に伸ばせて育きます。