●2018年9月 東久留米市 K様邸 ビオトープ・バタフライガーデン●
施工ポイント
東京都東久留米市。 閑静な住宅地に位置しますK様邸。
建物の空色と、お庭の薄ピンクが目印の素敵なビオトープガーデンです。
いまから4年前、日頃からお世話になっていますトーヤジャパンさんの建て替えに伴い、当初のお庭は一旦更地に戻しました。
写真の多くは植物の経過を映したものですが、球根類を増やしつつ、宿根草は株分けしたり、種を採取し撒いたりと、植物の大好きなK様が少しづつ、つくられたお庭です。
季節によって球根類や宿根草を使い分け、通年お花が楽しめるよう工夫され、春にはチューリップ、モモイロヒルザキツキミソウなどの演奏会が楽しめます。
優雅なナミアゲハ蝶が羽を休めたり、その隣でミツバチはカラダ中に花粉をたくさんつけながら、夢中になって食事をしています。
時々大きな羽音のクマハチもきます。
見た目とは違い温厚な性格なそうで、カラダが大きいせいなのか、飛び方が少し雑に見えたりもしますが、器用にハーブラベンダーに留まります。
朝、リビング窓を開けると、こどもの頃にお庭や野原でよく見た景色があります。どこか懐かしく、窓辺には優しい風景が自然と溶け込んでいます。
お庭に、ちょっとしたビオトープエリアをつくってみてください。少しのベランダスペースを活かせば工夫次第で、充分に楽しめます。
わたしたちの身近で生活している昆虫や小鳥たちとも、会える回数が増えると思います。
少しのアイデアと工夫があればご自宅の庭先で、いつの間にか自然保護ができてしまいます。
お庭に少し、土のスペースをつくり植物を植えてみて下さい。それができましたら、すこしの水場をつくってみたり、小鳥の家やエサ台を置いてみたり。
増え過ぎたケムシやイモムシを好んで食べてくれたりもします。また、わたしたちの知らない間に、小鳥の運んでくれた実生の恩返しなどが見つけられると思います。
こちらのお庭では、北〜西側のみで防草シートを使用し、ガーデン内や園路では、コンクリート花壇や防草シートを使用しておりません。
フラットな花壇に高低差のある植物を用いてボーダーにし、園路は砂利を厚めに敷いているだけとなります。
将来、大きく蔓延る草のみを除根し、小さな草などはそのままにしています。やがて小さな花が咲き、全体に深みを増したお庭にはキタテハやヤマトシジミなどの蝶が遊びにきます。
お庭や住宅まわりの全てをコンクリートやアスファルト、ブロックなどで覆いローコストな暮らしが多くなってきますと、元々そこで暮らしていた生きものたちの多くは行き場を失ってしまい、人間の生活と自然の環境は、ずっとかけ離れていってしまうと感じます。
私たちの身近にある、小さな自然や生きものを大切にしていく行動からはじめてみましょう。自然保全へ繋がる大きな一歩となります。
施工内容
【樹木植栽】
・植木、花木植込み
(サルスベリ、椿、サザンカ、木槿、レンギョウ、八重ヤマブキ、ヤマブキ、芙蓉、大紫ツツジ、平戸ツツジ、
皐月ツツジ、芙蓉)
・根廻り改良材充填
(腐葉土、クン炭、ビーナスライト)
・樹木移植
(侘助)
【人工植生+自然自生】
・モモイロ ヒルザキツキミソウ
・カンパニュラ
・リリー
・デージー
・バーベナ
・ランタナ
・スイセン
・チューリップ
・ヒマワリ など