2015年10月 東京都あきる野市 T様邸 外構・樹木リガーデン工事
施工ポイント
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大きく立派なコニファーがとても印象的なT様邸。毎年クリスマスの季節には、イルミネーションで美しく装飾されます。
はじめてのご相談では、『長い間、強風で斜めに傾いたハナミズキの木があります。とても大きく手に負えなくなってしまったコニファー4木と共に撤去し、次は小さなコニファーをポット生育で抑制しながら、また育てたいのです。』 とのお話をいただきました。
現地を拝見させていただきましたところ植えられてから今日まで、外側の伸びた枝をカットすることで、植物管理をされてきた木のようです。
最もポピュラーなカットの方法ですが針葉樹コニファーなどでは、毎年25〜70cm大きくなります。
特に外枝だけの剪定では年々大きくなり、自身の日陰で内側枝葉のほとんどは枯れます。また、枯れ込んで葉のない部分で枝を切りますと主に新葉は出ずにその枝は幹元まで枯れ込みます。
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今回は、特に近年多くみられる環境変化からの大型台風対策でもあります。
限りのある植栽スペースで、樹高で約10m・横枝は3.5mくらいの木です。とても枝を透かす剪定作業を施していなくては、トップヘビーな状態です。
北側幹線道路への倒木を未然に防ぐ為にも今回の工事で対応しなければ、新たなアプローチガーデンが造りにくい条件となっておりました。
とても整った円錐形、すくすくと成長された樹木です。こうした立派な木は、ずっと残して生きたいのが心情です。
作業前には手を合わせ御神酒をあげさせていただきます。樹木や植物は、それ以前からこれから人が行うことを全て解っているそうです。
木の思いをすべては解りませんが、想いは感じたり伝わってくるものです。
樹木根は、地中で水道管や電気配線と絡んでいる場所です。
重機を使わない安全な人力作業となりました。今までありがとうという感謝の気持ちと共に、清流園ノエルさんご協力のもと慎重な作業を進めました。
5本の幹を手で磨きスツールを作成し、アプローチへ置かせていただきました。
元々敷いてありました敷石やレンガなどの多くは再利用させていただき、とてもその地に馴染んだ風合いで落ち着いて見えます。
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樹木を放置しすぎますと、移植や毎年の剪定メンテナンスの費用は大きくなります。
大きな樹木や植物のある場所は、多くの二酸化炭素と酸素を交換し クリーンな酸素を放出してくれています。
また樹木や植物は、植えられた場所で生きていかなくては成りません。樹木や植物はどんな過酷な環境下でも自分からは動けず与えられた生命で生き抜いています。
植物の特性を生かしたメンテナンス、成長のできる環境づくりを人が手伝う。これからは大切なことの1つです。
施工内容
・既存樹木伐採・抜根 (コニファー・コノテガシワ / ハナミズキ)
・アプローチレンガ花壇造作 (既設レンガ使用 / 黒土客土)
・アプローチ天然敷石、コンクリート平板敷き (既設敷石材使用)
・アプローチコンクリート舗装 (鏝邑ラフ仕上げ)
・天然石据付 (石英砂岩)
・浸透性樹脂舗装
・天然木表札塗装設置、ポスト塗装 他