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2013年7月 東京都青梅市 K様邸 外構(リガーデン)工事

施工ポイント

 陽当り良く南向きの高台に新緑の絶景を望むK様邸。南方向の山々を通り抜けてきた緑風が多摩川を超え凛とし、初夏の涼風となって運ばれてきます。鳥のさえずりや鳶の響き、動物たちの憩いの場。東京西部、大自然の豊かさや恵みが日々感じられる美しい場所です。

初めに御依頼を受けたのは今年の1月。お客様の御訪問時など、駐車スペースへ縦横方向に2台駐車をすると少しだけ道路に車両が出てしまいます。また、敷地に隣接した前面道路は、かなりの急勾配で勢いをつけて駆け上がってくる車両が通行しています。
出入口には高さのある階段やコンクリートの擁壁が在り、見通しが悪く出入りの際に接触の危険を感じたこともあるそうです。
普段は車両1台で、駐輪場のスペースが欲しいとのご要望でした。

建物周辺は、以前に御主人様が防草シートや砂利を敷いてデッキを造られたそうです。
いつからか、デッキは朽ちて腐食し、雑草が蔓延ってしまいました。また、カラー平板やレンガ、花壇などの既存石材は出来る限りで再利用して頂けたら嬉しいとの御依頼でした。

今回、建物の深基礎部分への施工や既設土留擁壁の解体が絡んでくる作業でしたので、予め建築設計士様への確認許可を頂いた後の施工となりました。

また、駐車スペースの捻れた土間勾配に合わせながら新設土間コンクリートの勾配を定める際に勾配が強過ぎますと日常生活で使い勝手が良くないうえに、車両の長いお車や
車高の低いお車がせっかく造った駐車場へ入れなくなってしまいます。

御提出をさせていただきました外構図面では高さの表現や奥行感が御説明しにくかったので今回は、外構模型を作らせていただき御説明をさせていただきました。

建物の基礎部分へは一切手を加えずに、コンクリート擁壁や側溝、階段、土留化粧ブロック解体をした後に土砂や巨大な川石などを撤去いたしました。平坦な場所は1箇所も有りませんので作業は創意工夫をしながら慎重に進めさせていただきました。

敷地が方形ではない場所へ方形の建物がありますので、3カ所のお庭が三角地や台形となっております。また、限られたスペースへ階段を造作させていただきましたが、圧迫感を解消するためと奥行感を出すため、柔らかさを演出するためにこのような高さの違う、1箇所がR曲線の階段両袖のカタチといたしました。

花ものの植栽地は階段袖の僅かなスペースですが通る人を和ませます。
また、奥の外水道に近いスペースへは、奥様用キッチンガーデンを既存レンガブロックを用いて造作させていただきました。

ウッドデッキに関しては今回、人工木材製品を使用させていただきましたが、従来の製品と比較しますと強度や耐久性も向上しておりますが、夏期でのデッキ表面温度が格段に軽減(約8〜10℃)されております。
また、木材の配合比率が高いため、天然木のような色の変わる表現も少しながら楽しめ、木の風合いやなめらかな手触りが持続します。

外構リニューアル(リガーデン)工事では、新規のお庭づくりとは少し異なっている場合がございます。お打ち合わせをさせて頂きながら計画書通りに事を進めていくのですが、建築図面には記載されておらずに掘削しなくては確定できない箇所やその逆に、存在するべきものが無かったりと様々なケースがございます。

その都度、確認や変更をせざるを得ないケースがございますが、わたしたち造り手といたしましては臨機応変に現場対応をさせて頂きながらその都度、住まうひとりひとりのお客様へ最も安全で良いとされるデザイン、アイデア、施工方法などを御提案をさせていただいております。

施工内容

 ・植込地土壌改良、季節の花もの(宿根草)植栽
     ・既存砂利、レンガブロック、カラー平板など加工、再利用(ガーデンパン、花壇、集水桝2箇所)
     ・人工木材ウッドデッキ造作
     ・化粧砂利(既存砂利同製品)3種類敷込(防草シート布設)
     ・階段造作(蹴上・焼化粧レンガ木端立て白目地)(踏面・イタリアンヒスイ洗い出し・滑り止め樹脂コーティン
      グ施工)
     ・階段両袖土留CB積み(天端焼化粧レンガ丸目地)(土留CB裏面防水処理加工)
     ・擁壁部分左官塗仕上げ(ガーデンジョリパッド)(トップコート施工)
     ・サイクルポート施工(切詰加工)
     ・土間コンクリート(細刷毛引)
     ・既設コンクリート擁壁、階段、土留化粧CB解体撤去 など