●2020年7月 青梅市 W様邸 ガーデンメンテナンス●
施工ポイント
◆ 青梅市の閑静な住宅地にありますW様邸。
この度、羽村市バームヘアさまよりご縁をいただき、W様邸ガーデン植栽メンテナンスをさせていただきました。
◆ 玄関サイドと駐車場サイドの植栽スペースには、樹木ジューンベリ―とシマトネリコが植栽されています。
植付後、約1年が経過し共に立派に成長していますが、ジューンベリ―の名で知られているバラ科の「アメリカザイフリボク」、その仲間には時々、多くの虫が遊びに来ます。アブラムシからはじまりカイガラムシ、モンクロシャチホコ、ハダニやシャクトリムシなどです。
時折、テントウムシが現れアブラムシを懸命に食してくれますが、なかなか彼らは減りません。またペットや小さなお子さまがいるご家庭では、できるだけ樹木用ケミカル剤を少なくしオーガニックスプレーで対応する場合もございます。木酢や竹酢、唐辛子や牛乳、片栗粉をゆるめにお水でといたりと。
とにかく虫は難しいというお方は、毎年春から憂鬱になってしまいますね。今回はジューンベリーを掘り取り、新たな樹木を植えていただくことに成りました。
◆ 植栽や移植の適正時期はそれぞれの木々で違うため、個々の樹木に合った季節に行います。
今回は共に落葉樹で性質にも大差のないため、新しい芽が吹いてから少し経過し木が落ち着いた頃を見計らって行いました。
ジューンベリーは丁寧に剪定し掘りあげて根を巻き、鉢に移し1年以上養生します。
ヤマボウシ・ウルフアイは白斑入りで葉縁(ようえん)が波打つデザインの木です。今回は約3mの株立樹で、鉢管理で根をつくり2年以上が経過し、関東圏で育ててきた樹木と成ります。
玄関前で大きく成長してくれるのを期待しているフェイジョアはまだまだ幼い木ですが、クーリッジですので自家結実しこちらのサイズでもう、ちいさな蕾をもっています。
どちらも病害虫の少ないとされる木々ですが、陽当りや風通しが好ましくない環境や、その年の気候でも発生率は大きく違ってきます。また病害虫も少しずつ毎年進化を遂げていますので今回、抑制させた方法が翌年以降も効果を上げるとは一概には難しいのです。
今回の植え付けは、南〜北へと強い風が吹き抜けるエリアですので、新たな根が活着するまでの間はしっかりした支柱を設置していますが、台風や強風ですぐに倒れることのないよう、毎年の枝透かし剪定で樹木全体を軽めに仕立てて、風が抜けるようにしておくことで、倒木などという大きな被害はなく最小限に留まります。
人と自然との共存のように、植物と病害虫の共存方法も、与えられた環境をできるだけ整えながら、樹木の未来をしっかりと支え考えていかなくては成らないと思っております。
施工内容
・既存樹木掘り取り、根巻、養生・・ジューンベリー(アメリカザイフリボク)
・既存樹木枝抜き剪定・・シマトネリコ(タイワンシオジ)
・新規植栽・・ヤマボウシ・ウルフアイ(落葉、白斑)
・新規植栽・・フェイジョア・クーリッジ
・土壌改良・・パーライト、ネニサンソ、バーミキュライト、燻炭、完熟腐葉土