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●2019年11月 西多摩郡瑞穂町 K様邸 造園植栽工事●

施工ポイント

 瑞穂町にあります広いお敷地のK様邸。

 今年の春、ご新築の完成に合わせて「造園のご相談」をいただきました。

 奥借景は、みどり豊かな狭山丘陵。お庭には趣のある梅の木。平屋づくりの和風建築です。

 今回「心」をテーマに、緑豊かな水場のある和庭を造園提案させていただき、第一期工事としまして造園枠組み、大まかな植栽工事を手掛けさせていただきました。

 普段よりお仕事の関係者さまや、ご近所さまなどのご来客も多く、お子様からご年配の方までが安心して歩行のし易いよう、ゆったりとした動線で導けるよう、三方向へアプローチデザインをしました。

 趣のあるアプローチは信州諏訪鉄平石で、植栽エリアの園路飛石も同様に、とても風情のある色味です。

 様々な石材をご相談させていただき、玄関廻りの風合いと馴染みを考慮し、諏訪鉄平石に決定しました。

 春日灯籠の存在感をどう見せるかではなくどこを照らすのか。周りの植栽バランスを考慮しつつ5年、10年単位での植栽配植を考えるよう、庭関淳さんのアドバイスをいただきながら慎重に据えました。

 また西の斜へ、植物陰に隠れるよう少しの水場を設けました。様々制限も御座いましたので水鉢の循環式としました。
 
 今回のお庭へ植えられた植物、約1/4くらいはお庭のつくりかえやリガーデンに伴なう植え替えなど、他のお客様の元で過ごしていた植物です。

 適宜剪定や根巻、移植などで頑張って大移動し、ゆっくり数カ月〜数年かけて養生し、元気に復活した姿の植物たちです。

 各お客様のご縁とご協力、ご理解などから、こうして新たなお庭やスペースで、新たな木と新たな生命を繋いでいけることに心から感謝いたします。

 そして私たちが植物の生命を大切に繋ぎ、新たなお庭へ緑をつなぐ取り組み。 これからもずっと継続していきます。

 次期工事は主木となるメインツリーで現在生育中の針葉樹などが入り、とても縁起の良いお庭の植栽となる予定です。

 また下草の配植や石小端土留めや結界からのつくりの継続。時間の経過と共に、お庭全体の深みが増していくことが待ち遠しく期待しています。

 街の景色との調和をお庭を額縁に見立てながら建物をより引き立て、緑のゆたかさで繋いでいくことの大切さを感じます。

 これからも樹木や植物、石材や自然の美しさを引き出す役わりをしていけますよう、日々心掛けていきます。

施工内容

【天然石 石貼りアプローチ及び園路】
     ・アプローチ信州諏訪鉄平石(乱形、飛石)
     ・春日灯籠
     ・水鉢、筧(循環式、濾過機無)
     ・黒竹創作垣
     ・樹木整理、造成、防草シート(プランテックス125)、白化粧砂利
     ・植栽地土壌部分改良工+部分入替え工
     (黒土、中細砂、バーミキュライト、パーライト、燻炭、ネニサンソ、有機肥料、完熟腐葉土)
     ・樹木植栽
     (椿、侘助、寒椿、枝垂れ紅葉、コハウチワカエデ、サルスベリ、姫シャラ、三つ葉ツツジ、ニシキギ、アセビ、黒竹など)
     (現場内移植・サザンカ、アジサイ、サツキツツジなど)