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●2018年3月 東大和市 S様邸 雑木の庭 ガーデンメンテナンス●

施工ポイント

 東大和市の閑静な住宅街に位置しますS様邸。
 むさし野を穏やかに流れる玉川上水。側に続く雑木を中心とした緑道は主に、コナラ、クヌギ、エノキ、イヌシデ、ムクノキ、ケヤキなどといった落葉樹で形成され、春にはサクラ、夏にはネムなど、多摩川の豊かな水と樹木枝葉のコントラストが四季を通じてとても美しい散策路です。

 約4年前に雑木の庭をイメージして他社さまで作られたS様。
 その後の定期メンテナンス作業でも描いたイメージや雰囲気をなかなか上手く伝えられずに職人さんも忙しく遠方のためこの度、はじめてお話しをいただきました。

 先ずお庭を拝見させていただいた印象は、日差しや風通しなどが滞っているイメージです。きっと植えたばかりの時には、お庭にちょうど良いバランスだったと感じる配植です。

 その中でも特に南側の常緑樹では、スペース内でお日さまの光を我先にと競争しながら大きく成長しているため、それぞれの樹木下枝や内枝は枯れ込み、個々の樹木はトップヘビーなイメージと成っていました。
 お庭内でマイペースにゆっくり、成長している樹木の陽当たりを妨げています。

 初回メンテナンス作業では、特に大きい成長が見込まれる常緑ゲッケイジュ(ローリエ)などの移植からはじめました。
 近い将来、他植物への干渉や根がらみが想定される植物(マホニア、ニューサイラン、ミカン)などはテラコッタポットへ移植し、陽射しの届きやすい玄関脇へ。
 特に株立ち常緑樹はワイド化し易く、枝先のコントロールだけでは難しい樹木です。今回シマトネリコやホンコンエンシスなどは中枝単位の更新を図りながらスリムに保ちます。

 これから目指す全体のシルエットはナチュラルガーデンです。
 現在もドッグランになっているウッドチップ敷きは、動植物に安全でやさしい循環型ガーデン資材のひとつです。

 また個々の樹木生長を見届け、確認しながら自然風に枝抜き仕立てをし、柔らかい春風にそよぐ雑木ガーデンをイメージし、樹木の状況に応じたメンテナンスでその都度、手の入れ方を変えていくことがお庭全体のコントロールと病害虫を抑えた植物健康管理につながると思います。

 今後は更に土壌環境を整えながら(土の団粒化や微生物を増やす取り組み)、木々が健康に育つ循環型ガーデン(栄養となる落ち葉や小枝など堆肥として利用したり、雑草などの生長を穏やかにすること、農薬などに依存しないこと)の環境づくりを少しずつ実践いたします。

施工内容

 ・全体樹木 自然風剪定(常緑樹 /落葉樹 ・基本整姿、枝葉小〜中透かし剪定)
     ・樹木移植(ゲッケイジュ /ミカン /マホニアコンフューサ /ニューサイラン)
     ・掘取り、根巻き、剪定、幹巻き、移植
     ・実生木整理 等