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2013年5月 東京都国立市 T様邸 アプローチ・植栽工事

施工ポイント

 南西側にお庭が広がる真っ白な建物外観のT様邸。
初めて御依頼をいただきましたのは昨年の冬季。当初より植栽を御希望されておりましたが、新規植栽時期には適しておらず、庭園樹木や園芸品数も少ない季節でしたので、温暖な気候が心地良く芽吹き前の春先までお待ち願いました。
昨年の冬季住宅完成パーティーには寒さや乾燥に強い1,2年草や宿根草を、T様自ら植栽していただきました。

今年の3月よりアプローチプランニングを開始。丈夫に冬超してきた花達を交えながら新しい庭園樹で動きや高低差を出し、南西玄関アプローチ周辺は西日が強く、丈夫で隣接住宅の方へ御迷惑の掛かりにくい樹形や生育樹を。
住宅屋根まで高さの有る玄関側には、ボリュームが出るよう華やかな植栽を心掛けました。

南側は限られた空間と直線的なガーデンスペース。建物側には移設が困難なエアコン室外機が3基在ります。
雨が降ると泥るみ、外水道までの動線が不通となってしまっておりました。また2Fバルコニーからの雨落ち泥跳ねはせっかくの白い外壁を着色しておりました。

直線的で小振りな天然石砂岩をR曲線でラフ貼りし、建物内リビングから季節の植物が眺められるよう、エアコン室外機を避けた植栽スペースを設けました。建物側のドライエリアへは同様の天然石化粧砂利を防草シートの上へ敷き込みました。

天然石砂岩は他の石材と比べても吸水性が高く白華現象や汚れやシミ、カビ等の発生が時折見受けられます。今回は2Fバルコニー端部からの雨落ちもありますので、石貼部には透水性吸水防止材でコーティングを施しました。防止層が水の移動を約1/10に軽減し、定期的な洗浄やトップコートメンテナンスで施工時の美観を継続していきます。
ガーデニングエリアの調査では、地下埋設管(電気、水道、ガス管 など)の深度も考慮しなければ成りません。
今回も都市ガスの配管と排水管の埋設深度がやや浅く、樹木の根が充分に隠れるくらいには土壌掘削が出来ませんでした。

これを無理に植え込みますと近い将来には樹木の進根で埋設管を傷めたり、樹木の生育不良を引き起こします。防根(耐根)シートなどで埋設配管を覆い、盛土でガーデンエリアのGL(グランドレベル)を上げて植え込みます。
また、現況土壌は主に黒ボク(黒土)で石が多く混在しておりました。植え込み当初は樹木も水分を掴みやすく良いのですが、水分の飽和状態から浸透係数が下がりますと発根不良、生育不良に繋がりやすい原因となります。

樹木の根を健全に保ち維持していくために、植え込み時の土壌改良や定期的なアフターメンテナンス、水やりは必要不可欠なことなのです。わたしたち人間に例えたら、毎回の食事と同じことです。

地中の石や礫を除去した後に、植栽樹木の根が将来的に生育していくであろう周辺廻りには赤玉土を大きさを変えながら充填していきました。パーライト(火山岩を主成分とし高温熱処理した軽量多孔質発泡体です。PH値はやや中性の値を示し通気性や透水性、耐熱性、対薬性にも優れています。)を現況土壌と撹拌し、透水性や通気性の向上などを、表土にはマルチングモスを施し、保水性の向上と雑草の軽減対策などを図っております。

施工内容

 ・高、中、低木 樹木植栽
     ・花もの移植、植え込み
     ・植栽地土壌改良(表土マルチング)
     ・化粧砂利敷き(防草シート布設)
     ・天然石ピンク砂岩貼り
     ・各桝調整 など