2011年3月 東京都杉並区桃井 U様邸 春季庭園管理及び植栽業務
施工ポイント
東西にゆったりとしたお庭のU様邸。門冠りの槙が印象的なセミクローズガーデンです。
今回は、建築リフォーム後にお庭の樹木剪定と砂利敷き・新規植栽や樹木の植替えをご希望とのことでした。
お施主様はとても植物にお詳しく、定期的な樹木管理も好んで楽しんでこられた方でしたので、今回は御一緒に作業をさせていただきました。
普段ご主人様が手の行き届きにくい高所での作業や、枝葉の小透かし剪定、仕立物の差しや棚の作り直しや撥あて、樹木の移植や伐採抜根、土壌改良などを主にお庭づくりのお手伝いをご一緒させていただきました。
また、ブロック塀を将来的に圧迫してしまうサクラの移植や、実生より生育し将来的にお庭の通気性や他樹木との干渉、全体のバランスを崩していってしまう樹木の伐採や抜根も同時に施しました。
お庭の中心部にある紅葉は、数年前に切除された切り口から幹へ腐敗菌が入り、その処置として空洞部分へモルタルコンクリートを流し込んだとのことでした。
いまも腐敗状況は進行し、梢枝からも枯れが生じて痛んできている状況でした。
今回の樹木調査で、幹の中間部より健全な新枝が2本生育していました。これを大切に生かしつつ幹内部で剥離していたモルタルコンクリートの撤去とうろの処理を幹上部より出来るかぎり施しました。道具の殺菌消毒をしながら形成層付近まで削り込み発根促進剤を充填しうろへの水分侵入を防ぐよう蓋を施しました。
樹木の樹勢回復などは、適切な樹木診断から的確な樹木処置、中・長期的な経過調査と気候や大気、土壌などの変化記録を収集し処置改善を怠らないよう徹底しています。
施工内容
・樹木移植
・樹木や実生木伐採抜根
・高、中木の小透かし剪定
・生垣中透かし剪定
・低木徒長枝剪定
・病害虫防止駆除薬剤散布
・樹木樹勢回復
・土壌改良
・敷石据え直し
・砂利敷き
・新規中木、地被類植栽
・全体除草、清掃