2011年1月 群馬県前橋市富士見町 K.K様邸 高木落葉樹伐採業務
施工ポイント
私がK様からご依頼をいただいいたのは昨年の10月。
将来的には母屋や納屋の建て替えをお考えされていまして、それに伴い裏山の造成も考慮しているとのお話でした。
現地調査に伺いますと建物に覆いかぶさる巨大樹木は平均樹高23メートル。大きなものは樹高30メートル、枝葉張20メートルにも及び越境した枝は電線や外灯までもを覆い周囲を圧迫していました。
先代の方がその昔、防空壕を裏山樹木の根元に掘って難を凌いだとお聞きになりましたとおり、建物と裏山の高低差を埋め尽くす巨大樹木の根本には土留めがなく土も無く、根が多く露出している状態でした。
定期剪定や枝下ろし、間伐などはされた形跡がなく、樹木が衰退し立ち枯れや枝折れなども見受けられました。
さらに地域環境をリサーチし近隣方々の情報を頼りに調査を進めた結果、落雷発生地域と強い北風、積雪などが特有環境として挙げられました。
大安吉日、この山の神でもあるお稲荷様と樹木の神へ御祓い・御神酒をいたしました。
現場では、ラフタークレーンや高所作業車、ダンプカーなど大型重機の搬入経路が確保できにくいため、空師と呼ばれる巨大樹木剪定や高所作業でのエキスパートの方々を交えた作業となりました。
また発生材は少し離れたストックヤードを確保し随時小運搬、全材が集積された後に大型車で木材加工場へ搬出となりました。
今回、伐採樹木の幹材や枝などは、地域環境リサイクルの一環としまして群馬県前橋地域周辺の方々へ暖炉用の薪を2トン、群馬県渋川市に製紙用パルプの原料や堆肥の原料とし約38トンを全て活用し、発生材廃棄物ゼロ(ゼロ・エミッション)を目指し資源の循環、再利用をさせていただきました。
これからも私たちは地域環境を考え、そこにある豊かな自然や緑を大切に育み管理しながら大きな環境対策問題へ少しづつ、いま出来ることから始めています。
施工内容
・竹林間伐、枯損木切除
・高木樹木吊し切り、伐採、伐倒
・発生材現場外搬出(リサイクルパルプ施設へ)
・切株切戻し切除
・全体清掃